文系のIT勉強メモ

勉強中のメモと、インフラの覚書き

OKINAWA OPEN DAYS 2023 聴講してきた

OKINAWA OPEN DAYS 2023に参加してきた。もともと今の時期は余裕あるから今のうちに年休取得するように言われてたから2.5日お休みとって、関係者さえそんなに張り切ってないでしょと思うくらい張り切って全日参加している。オンラインとオフライン併用しつつで。

内容は難しくてよくわからなかったことも、ブースのほうで登壇者や研究者に直接説明してもらえて収穫があったので、細切れになるけど印象に残ったことをメモしておく。

超大まかにいったら去年はMEC、今年はIOWN、AIとオープンデータの話が目立ったかなって思う。あと新しい技術があるだけでは世の中に役立つわけではなく、そこからビジネスを立ち上げる直前のフェーズまで持っていったところを見せてもらったという感じ。

トヨタ社:データ提供側としての意識

私は車を運転しないしタクシーもあまり乗らないから、たまに機会があると変化に驚く。事故の映像も車搭載のカメラで撮れてるのをニュースやらツイッターでよく見かける。

自動車は、通信キャリアにとってのありがたいお客さんになっていってることは間違いないけど、通信に関してただ使用者側でいるわけではなく、車が走ることによって得られるデータの利活用を自動車会社として考えているのが新鮮だった。自動車会社が、データ提供側として。車が通れた道であることがわかったり、カメラ搭載してたらほかにもいろいろなことがわかる。

困ってるからそれを解決する、ではなく、今あるデータをどうハッピーに使えるかを考えてるっていう。自動車をつくる会社が、自動車から得られるデータの利活用を考えるっていう。他に同じことやってる会社がないなかで新しく発想すること。

例に出されていたのが、交差点ごとのデータによって今そこにいる人たちの死角をなくして、事故をなくす。とか。(つまりリアルタイムの話だと思う)

NTTコミュニケーションズ

ネットワークと関係ある・・?って思うソリューションもあったけど、NWやクラウドだけでは戦えない、ドコモグループになり無線の活用が容易、という背景があるとのこと。

:リアルタイムで遠隔操作できるロボット(実用前)

  1. 頭にとりつけるヘッドセット&手で操作するコントローラー
  2. ヘッドセットと連動して動くロボット&コントローラーで移動する台座
  3. ヘッドセットで見えてる視界のディスプレイ

A.B.C.を組み合わせたロボットソリューション。Cは展示用であって、実用上はなくてもいいのかも。ふつうにありそう~な感じなんだけど、実際に体験させてもらって、個人的には「遠隔で話してる相手と目が合ってる感覚」が得られることと、連動してロボットが動くのが可愛いくてよかった。実際にやってみると未来感あるんだけどどのへんがっていうのが、言語化むずい。

腕つきのバージョンのロボットもあり、それはデータセンターでドアの開け閉めしたり定期でランプ確認したりケーブル挿したりもできるそう。(個人的にはこちらはそんなに興味は惹かれないが、いろんな分野に応用できそう)2日目にブース見学したんだけど3日目の登壇者の方が説明してくれていた!

:空からの監視ソリューション(実用前)

地上からの距離が飛行機とStarlinkの間くらいの位置に、衛星?でもないけどドローン的な何かを飛ばす計画のある企業があるらしく(名前は失念)。その衛星?的なものはもともとはdocomoの電波塔?基地局?を補強しエリア拡大に寄与するためのものであるが、電波だけでなくカメラも載せれば監視に使えていいじゃんってことらしい。

この衛星的なものもまだ計画段階であって飛んでないし、監視するのも法的な部分が難しいらしくまだ実用にはなっていない。

でもこれで国土の隅々まで監視されたとしたら、犯罪者が確実に捕まえられたり、それによって犯罪が減ったりということに繋がると思う。屋内は難しいにしても、屋内に入っていくところも、出て行って逃亡するところも証拠が残るわけで。犯罪被害者になったり・なりかけたりの経験がある私は常に犯罪に怯えているので、犯罪減るのに役立つならいいなと思う。

富士通さん

:光ディスアグリゲーテッドコンピュータ ~Super White Box(SWB)~

登壇者の方が説明してくれた!どこの馬の骨かもわからない私に未来の技術を熱心に説明してくださって感謝。2025年から先駆けて世の中で使用され始めて2030年には実用化されるだろう、という技術の話。

光できたデータを機器の中につなぎこむときに変換しちゃうんだけど、それを、機器で処理されるぎりぎりまで光のままにできることで、通信速度も速くできるよ、的な話だったと思う。新しい技術でつくられた機器にとりかえたくなる時期が2025年以降に来る可能性が高いよね。

CDI

今までサーバの中に入ってたGPUを外に取り出して、複数サーバで共用する技術。常時使うわけではないけど夜間バッチで使用したいサーバがある、とかのときに、高価なサーバを何台も用意するのではなく、共用することでコストを抑えられるという話。

  • GPUの処理性能が必要になるような業務をおこなっている企業にはよさそう。
  • そのGPUを共有するための設定を行うために、コントロール用のサーバが別途必要になる
  • 展示されていたNVIDIAGPUを触らせてもらえてうれしかった。中に入ってるものであって、触る機会なんてないから。見た目が段ボールっぽくもあり、カーブしてるのが、中にテープが入ってそうでもあり。

NTTアドバンストテクノロジさん:LWPIをつかったMoIPトラフィックの可視化・監視へのチャレンジ

世の中の流れとして、TV業界のIP化と言うのが進んでいるらしい。TVと言えばふつうのL2/L3で使用するEther回線ではなくチャンネルとか特殊で専用線の知識が必要なものだったけど。

その流れに対し、「LWPIをつかったMoIPトラフィックの可視化・監視」が利用可能と言う話。LWPIというのがNTTATさんの技術。

交通とオープンデータ、OTTOP

交通、特にバスのオープンデータについて概要から知ることができたのが勉強になった。いつの間にやらバスも時刻検索とか乗り換え検索できるようになったり進化してるのの裏側がわかった。

去年も登壇されてた先生だけど、去年は沖縄のバスアプリの話に特化してたと思う。今年はその背景・そこに至るまでの歴史的な話を聞けた。

CIVIC TECH SUMMIT OKINAWA 2023

去年より参加者少なく感じたのと、去年の登壇者の1人が塾の先生してるらしく、その塾からきた高校生たちがたくさん参加してた。去年も思ったけど昼間のOOD参加者と、参加者がかぶらない。明確に。

別記事にいろいろ書きました。

OOL TECH CONNECT

AIについてのセミナーとハンズオン。一度参加してるけどちょいちょい抜けてしまったのでもう一度参加してみた。1回目より理解が深まったからよかった。

(今回も前回も、沖縄県のパスポートセンターが入ってるビルでの開催で、1回目のときはちょうど私のパスポート更新の受け取りのタイミングだったので、その手続きのために休憩のたびにパスポートセンターまで行っていた)

APコミュニケーションズさん

:NEEDLEWORK

通信キャリア勤務時代に、CONNPASSに珍しくインフラの勉強会が載ってて職場の子と誘い合ってこちらの会社に行ったことがある。その頃からインフラもプログラミングできないと仕事が限られてくる時代が来るだろうなと思ってて、その根拠の一つがAnsibleだった。Ansibleといえば、の有名な方がいて(金魚のツイッタアイコンのよこちさん)、その方の所属がこちらの会社だったので、何の勉強会だったか覚えてないけどAnsible関係だったのかなと思う。6-7年前か、おしゃーな会社だった。

そのときも勉強会のあと宣伝があったNEEDLEWORKというFireWallのテスト自動化の話だった。自分はUTMを導入する機会は多かったけど、パッケージ商材で設定の自由度低い代わりにテストが必要になるほどのことがなかったので、こちらはあまり活用シーンが想定できなかったけれども。

今の会社だと、入れるとしたらパッケージがないから機器にできる設定全部駆使して設定できると思うと、テストも必要になるということで、責任考えると重すぎてビビる。でも通信キャリア1社目のときはベンダが支援してくれてたから、そういうのないのかな。。ベンダなしにメーカー直とかあり得るのかな。。??

:ミニチュアNW機器

あとちょっとインフラから離れてることもあって知らなかったけど、こちらの会社が企画したミニチュアのNW機器+ラックのガチャガチャがバズったらしく、ガチャガチャさせてもらった^^

スイッチポートハンカチも頂いた^^ポート番号が毎年カウントアップされてるらしく、4年目の今年は「3」

 

OOL研究発表​

:Model Driven Network DevOpsプロジェクト:ISPネットワークのモデルベース再現とBGP運用シミュレーション

登壇者の方が説明してくれた!去年も説明してもらった。去年の方も今年の方もJANOGでもこれについて話されるということでまさに通信キャリアという話。すごいんだろうけど完全にWANの中の話だからあまり身近じゃないかなって思っていた。でもgithubで公開してるし、L2/L3のLAN側でも使えることだよということだったので、ちょっとがんばってみようと思った。

:DataOpsプロジェクト:生成AI × DataOps 生成AIによるオープンデータ活用促進

AIのハンズオンの前のセミナーで聞いた同じTISさんの話とかぶっていたし、そのセミナーも私は聴くの2回目だったので計3回目ということで理解深く聞けたと思う。1日目に参加したシビックテックで、沖縄県が提供するオープンデータの形式の問題で手作業でデータ入れた話を聞いてたので、まさにそこが楽になるなと思った。(アプリは昨年すでに世に出てる状態だったし、Open AIはそれよりあとに登場してるからタイミングだけど)

OOL=通信キャリアのイメージがあるから、事業とアイデンティティについて考えちゃった。それをやるにはもっと得意なジャンルの人たちがいそうと思ってしまった。でもここなのかな?社会インフラというところでここの話なのか?

:Edgeプロジェクト:沖縄におけるMECの活用と地域データ利活用・連携の可能性

1年前のOODでdocomoの方が説明されていたときよくわかってなかったけど今回は使いどころまで踏み込んでてもう少しわかりやすかった。PoCのために動いてるところみたいで、具体的な活用どころがわかった。(セミナーも前よりは具体的でわかりやすかったし、ブースで説明もしてもらった)

地域に閉じて、緊急度が高く、そのために費用をかけても良いようなシステムとなると、発表のとおり公共による天災の避難情報のWebくらいしか想像できないけども。。

AI共存社会に向けたソフトバンクの取り組み

孫社長の方針どおりでソフトバンクはAIに前向き・全力なんだなと思った。

"持続可能な水産資源" に取り組んでるの知らなかった。

SBOM対応の落とし穴 - 2025年に向けた現場の準備

SBOM: Software Bill of Materials 製品に含まれるソフトウェアの構成を可視化した一覧表のこと

食品の成分表示のように「製品の安心・安全」を見える化することが可能

セキュリティの話だったけど「えすぼむ」知らなかったから知っておこうって思った。あと登壇者の方の自己紹介で、情報セキュリティ大学院大学の存在を知った。NWとセキュリティって近しいと思ってたけど、彼の表現からして、明確にジャンル違いなのねと思った。

オープンソースの取り組み〜CNCJ:クラウドコンピューティングオープンソース

武藤周さん(NEC) 設立したてのCNCJ(CNCFの日本版)についての紹介。コントリビューションを推進する組織。

k8sの読み方って人それぞれなんだけど、この方はくばねてす呼びでした。勉強会的なこともしてるらしいのでレベル次第で参加できたらいいなと思った。

ローカル5G

ローカル5Gはまだ導入が始まりつつある状況だそう。

モバイル関係だと「RAN」という単語が出てくるたびにうっかり(LANの間違い?)って思ってしまうので気を付けていきたい。

東京大学と共同で運用してるローカル5Gのラボがあるらしいので機会があれば見に行ってみたいね。(ハマる用途とかWi-Fiとの用途的差異とかメモしきれずふんわりしてるので)

今年のITインフラ業界を重大ニュースで振り返る!

さくらインターネット株式会社 執行役員の横田 真俊さんのお話。結構楽しみにしてた。やっぱり一代で築かれたベンチャー発の会社っていいなと思える役員って感じ。元気いっぱいのおしゃべりでした。自分と同い年でビックリ。当たり前だけど場数感じるししっかりしてるしキャラ確立してる感が。

「X(ツイッター)の広告掲載を見合わせる企業が増加」の話のなかで、代替としてエンジニアはThreadsよりもBlueSky(招待制)使ってる人が多いという話が気になった!